1月~3月上旬(強剪定)
オリーブが冬眠中のこの時期に、大きく樹形を修正する剪定です。
オリーブは春の彼岸ごろから一気に生長を始めるため、 その前に剪定を行うと、木の負担が少なくなります。
翌年実をつけたい場合は、枝先の生長点を残す必要があります。
大きな枝を剪定して木の骨格を決めたら、 次に実をならせる枝を残し枝の間引き剪定を行います。最適期は3月上旬です。
※大きな切り口には癒合剤をぬり保護します。
傷口がふさがりやすくなり、
病原菌が入り込むのを防ぎます。
3月~4月(枝を間引く剪定)
強剪定を行わず、その後気になる枝、必要のない枝を間引く剪定です。枝の量を調整します。
混み合ったところを中心に、枝を間引いていきます。
突発枝は生育がとても旺盛です。写真のように根元から切ってください。
混下向きの枝や、同じ枝から平行に出た2本の枝は、どちらか一方を残して、不要な方を切り落とします。
枝が幹の方向に向く「逆枝」や2本が交差している枝なども切ります。
ここで共通するのは、間引き剪定なので、枝の付け根から切ってください。
葉と葉の間にハサミを入れる「切り戻し」をすると、葉芽は増えて、秋までにボリュームは出ますが、花芽が飛んでしまうことがあるので、注意してください。
5月~10月
生育時期の為、どんどん枝が伸びて樹形を乱します。
翌年の実付きに影響が出るので注意しながら剪定を行いましょう。
生育期をむかえたオリーブはどんどん成長します。
長く伸びた枝の切り戻しを行うことで、まとまりの良い樹形になります。
仕上がりの時期によってはもう一度、枝先を剪定します。
次に出る葉を想像し、完成の高さを考えて切ります。
その他 (調子が悪い時)
植え替えや水やりの失敗、害虫で根にダメージがある時に行う剪定です。
葉の量を減らすことで、株の回復を助けます
根にダメージがある(葉が全体的に巻いてくる。触るとグラグラする)株は、葉量を減らす剪定を行います。
この場合、株が弱っているので、枯れている枝を取り除いた後に枝を短く切り戻します。時間はかかりますが、オリーブは適切に管理すればかなりの確率で新しい芽が伸びてきます。