虫害
オリーブアナアキゾウムシ
樹皮に卵を産み付け、ふ化した幼虫が幹の内側(形成層)を食べ、上部への養分、水の吸い上げが妨げられる。
ダメージが大きい場合は枯れてしまう可能性も。
発生時期 | 4~11月頃 |
---|---|
兆候 | 株元に穴が空いている。茶色いおがくず状のものが出ている。 |
予防と対策 | 予防として株元は常にきれいにしておく。おがくず状のものが出ている場合、幹をはがして幼虫を見つけ、駆除する。成虫は見つけ次第駆除。 薬を使う場合:4~8月に予防としてスミチオン乳化剤(50倍希釈)を株元に散布する。 葉や果実に絶対にかからないよう注意! おがくず状のものを見つけた場合も穴に散布する。 収穫する場合は収穫1ヶ月前まで / 年3回まで ※地植えの場合、土上に出た根に付く場合もあるので、 半径1mの地面にも散布することをおすすめします。 |
スズメガ
幼虫が葉を食害する。
発生時期 | 6~10月頃 |
---|---|
兆候 | 葉が食い荒らされ、下に黒い糞が落ちている。 |
予防と対策 | 発生時期には特によく観察し、糞や葉の食害などの兆候に早く気づけるようにする。 見つけ次第駆除する。 成虫を見かけたら、幼虫や卵がオリーブに付いていないか気を付けて見る。 |
ハマキムシ
葉と果実を食害する。「ハマキ」の名の通り葉の先を糸で巻き込む。
発生時期 | 4~11月頃 |
---|---|
兆候 | 葉や実が食べられている。新芽など柔らかな葉を好む。 |
予防と対策 | 農薬を使うよりも発生した枝先を切ってしまうのがおすすめ。 痛んでいる葉や実は早目に取り除きましょう。 薬を使う場合:デルフィン顆粒水和剤(2,000倍希釈)5、9月ごろ 収穫4日前まで / 年4回まで |
テッポウムシ (カミキリムシ、コウモリガの幼虫)
幹や枝の中が食害され生育が悪くなり、枯れる被害があらわれます。
発生時期 | 6~10月頃 |
---|---|
兆候 | 幹に穴があく、大きめの木くずが出ている。 侵入口に糞が付着している。(コウモリガ) |
予防と対策 | 穴の中を針がねで突いて、見つけ次第駆除する。 防除はゾウムシ対策と兼ねられる。 |
ネキリムシ (コガネムシの幼虫)
根が食害され、生育が悪くなる。
発生時期 | 春~秋 |
---|---|
兆候 | 株もとがグラグラする。葉の色が悪くなる。 |
予防と対策 | 見つけ次第駆除する。 鉢植えの場合は土を入れ替える。 |
カイガラムシ
オリーブの樹液を吸い、株が弱り生育が悪くなる。成虫は硬い殻に守られていることなどから薬剤がききにくい。
発生時期 | 春~秋 |
---|---|
兆候 | 1mm~3mmくらいの、白いものがたくさんついている。 排泄物にはたくさんの糖類が含まれているので、これに誘われてアリがやってきます。 また、すす病を誘発する可能性も。 |
予防と対策 | カイガラムシを見つけたら歯ブラシでこすって落としてください。 または、カイガラムシがついている枝を外してください。 |
病気
炭素病
実に茶色い斑点ができて広がっていく。カビの一種である菌が原因。
発生時期 | 7~11月頃 |
---|---|
予防と対策 | 剪定をして、風通しを良くしておく。症状の出た実はすぐに処分する。 薬を使う場合:6~8月頃に防除 アミスター10 (1,000倍希釈) 収穫30日前まで / 年2回まで ペンコゼブ水和剤 (600倍希釈) 収穫90日前まで / 年2回まで |
梢枯病
カビの一種が枝の先端に侵入することで、枝の先が茶色く変色し、葉が落ちて枯れていく。
発生時期 | 5~10月頃 |
---|---|
予防と対策 | 症状が出ている枝をすべて切り、ビニール袋などで隔離処分する 薬を使う場合:トップジンM水和剤 (1,000倍希釈) 収穫30日前まで / 年2回まで |